大いに先延ばししよう。

先延ばし思考

ちょっと笑える本に出会いました。
タイトルのとおり、「先延ばし」をテーマにしたエッセイ。

「先延ばし」というと、マイナスなイメージがありませんか?

わたし自身、やらなきゃ&やりたいリストがてんこもりの毎日。
リストが減らないことや、その中でも重要と思われることがいつまでもリストに残っていることはかなりのストレスでした。
まだやっていない罪悪感や、やりたいのにできない焦燥感・・・
いろんな思いに引っ張られてしまい、今を楽しめなくなってしまうのです。

そんな「先延ばしグセ」と仲良くつきあう方法を教えてくれるのがこの本。


“先延ばしやは、やらないといけないことを先延ばしにする。
 この欠点とされている性質も、そうする意義があれば利点に変わる。 ”
 (11ページより引用)


なんとも心強い。
見方を変えてみれば、重要なことをやっていないかわりにほかの用事はたくさんこなしている、ということに気づいたペリー教授。

それを、ユーモアたっぷり語っていて、うんうんとうなずく箇所多数です。


“先延ばしグセを何とかしようとする人は、たいてい間違った方向に進む。
 やるべき用事の数を最小限に抑えようとする。
 そうすれば、先延ばしにせずすぐに取りかかるようになると思うのだろう。”
 (13ページより引用)


はい、わたしもやりましたー。
やることリストの数を減らすべく、フセンとにらめっこ。
この本を読んだ今となっては、その行為自体が先延ばしだったのではないかとさえ思えます。


“われわれ先延ばしやにとって、やることリストはやり終えた作業にチェックマークをつけるためにあると言っていい。
 やらないといけない項目の横にあるボックスにチェックマークを入れる、またはその項目を線で消すと、心理的な負担が少し軽くなるのだ。”
 (33ページより引用)


など、よくぞ言ってくれた!と思わず笑ってしまいます。
そうそう、一時期、その終了感(?)をもっと味わいたくて、事務用品コーナーにある「済」ハンコを愛用してましたもん。


で、結局、じゃあどうすればいいかって、ペリー教授が教えてくれたのは、
あくまでも、「先延ばし」は欠点だとしたうえで、

“自分も捨てたものではないと思い直し、先延ばしグセがあっても多くのことを成し遂げようとしていることに変わりはないのだと気づいてもらえたらいい。” (104ページより引用)

という、欠点の捉え方と、付き合い方、それから自分を見直す機会でした。

ペリー教授とは違って、わたしは提出の期日に間に合わないほどの先延ばしはしません。
もちろん仕事量も違うのですが。間に合う範囲での先延ばしです。
そこには困っていなかったんだけど、気づいたことがあります。

やらなきゃいけないことはちゃんとやるんだけど、そのせいか、やりたいことは先延ばししてるってこと。

そこに罪悪感というとなんか違うんだけど、なんかこう、自分の思いを行動に移せていない、ということがダメな自分に思えるというか、自分の理想や自分らしさと違っていて、そこに納得がいっていない感じがあって・・・

だから、時間のつかい方とかバランスのとりかたとか、そういう問題なのかもしれないなぁと。

ぜんぶひっくるめて、先延ばしにしてしまっている、と思っていたのを、
やらなきゃいけないことはちゃんとやってる、やりたいことだけ先延ばし、と気づかせてくれました。
そこは根強いわたしの真面目ちゃんの部分。
まぁ、それにしたって、やはり、ありのままの自分を好きになる、ということ。
それ抜きには幸せは感じられない、というわたしなりの結論。


さいごに、一番お気に入りの文章を引用してこの本の紹介を終わります。


“先延ばしに意義を見いだしたところで、世界一の働き者になることはないだろうが、考えやエネルギーの向くままに自分を委ねていると、当初の計画に従って忠実に行動していては気づかなかったさまざまなことを成し遂げられるかもしれない。 ” (102ページより引用)



先延ばしグセのある自分がイヤだと思っている人には、お勧めの一冊です。


スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考
スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考



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